<<シュレーディンガーの猫の答・完結編>>

物理学の世界で有名な「シュレーディンガーの猫」のパラドックスを解決したので
人類の皆さんに報告致します

はじめに

このパラドックスの答えは非常に簡単です。それ故に受け入れられない方が多いと思いますが、冷静に考えれば全くこの通りで論破はまず不可能でしょう。
感情的に否定する気持ちを抑えて、理論物理学を深く考えてみましょう。

 

■科学的な答え■

『この宇宙内に存在する力の種類が有限である証拠は無い』

たったこれだけの指摘で猫のパラドックスは解決します。
その説明を具体的に進める前にまず上の指摘が科学的に正しい事を認めて下さい。
もし認めたくない場合は有限である証拠を提示して下さい。それが出来ないのであれば認めざるを得ません。
これは科学という学問が証拠を尊重して正しさを決めているので、私はそのルールに則り指摘をさせて頂きました。

現在の科学は四っつの力を認めています(重力、電磁力、核力、弱い力)
少なくとも「4」は有限に属します。そしてこれから新しい力が発見されようがされまいがこの宇宙の中の力の種類が有限である証拠は現在に至って発見されていないと言うことです。

と言うことは科学的な結論として

『この宇宙内に存在する力の種類が無限である可能性を排除できない』

となります
仮に力の種類が無限であった場合人類はその全ての力を観測する事は出来ないと言えます。
なぜならどれほど新しい機器で力を観測しようとも未観測の力の存在が残ってしまうからです。

無限の可能性=無の空間は科学的に成立しない』

となります
全ての力を観測する事が不可能であるならば無の空間は科学的にありえない
従って

『科学は無の空間を知る能力がない

となります
私は決して「無限である」と断定している訳ではありません
「有限か無限か現在の科学では分からないですよね、ならば両方の可能性を認めて下さい」
と言っているのです。
そして両方の可能性を認めると「無の空間は科学的にありえない」と導き出せます

これは言葉遊びなどではなく厳密に考えられる極めて正しい論方です
かなりややこしいですが冷静に考えてみて下さい

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無の空間が科学的に成立しないのであれば今まで無と思われていた空間はいったいなんなのか?
となるでしょう。
その場合このように修正します

『有無の分からない空間

となります
決していい加減な答えではありません
証拠が無いのであれば「分からない」と結論付けるのが科学的に正しい答えと言えます。

いままで人類は証拠も無いのに『無の空間』を乱用してきましたが科学的証拠を尊重するルールに則り、そのいい加減な断定は全て修正するべきです。
それこそ正しい科学なのです

そして解決に到達します
コペンハーゲン解釈は二重スリッド実験の結果を重要視しております
そしてコペンハーゲン解釈は何も無い「無の空間」が存在する事を認めた上で作られています
その前提となる「無の空間」が科学的に認められない以上

『コペンハーゲン解釈は科学的に間違っている』

と言えます
間違っている事が科学的に立証されたのであればそれが却下されるのは当然の事です。
コペンハーゲン解釈に代わる別の解釈を考える事こそ現在の科学者の仕事と言えます。
もちろん無の空間は科学的に成立しない事を踏まえて考え直して下さい

常識的に考えれば「隠れた関数」理論を採用すべきでしょう。
なぜならば

@ 『科学は無を判断できない』
A 『力の種類が有限である証拠は無い』
B 『過去から現在に至るあらゆる科学的正しさに合致する』

極めて妥当な判断と言えます

コペンハーゲン解釈が却下されるのであれば「シュレーディンガーの猫」のパラドックスは存在意義を失います。
故に解決したと結論付けられるのです。

 

いや、ちょっと待ってくれ!確かに科学的に無の空間は成立しない事は認めよう。
だが重ね合わせの状態や確立による存在は直接否定されていない。
現にそれらを否定出来る証拠は無い訳だし、隠れた関数が原因である証拠も無い

であるならば両方の可能性を認めるべきではないのだろうか?
つまり猫の問題は解決していないのではないですか?


なるほど、確かにそういわれれば従来の理論の可能性を完全に排除できないことになりますね。
しかし重ね合わせの状態や確立による存在を科学的に否定出来る理論があるんです。

■水素原子の観測■

水素原子の電子の観測を2回行います。
1回目の観測位置から光を走らせます。
そうすると光の速度を超えて電子が移動し2回目の観測が出来る事になります。

光の速度を超える事は科学的に不可能なので
量子論が説明する水素原子は科学的に間違っていると言えます。

もう一つの理由です。
確率論ですと1回目の観測位置から2回目の観測位置までの距離は変わる事を意味します。
1回目から2回目に至る観測までの時間が同じであるのに電子の移動距離が変わるのです。
これも同じく光速度不変が成立しません

光の速度が変化する事は科学的にありえないので
量子論が説明する水素原子は科学的に間違っていると言えます。

それによって


『重ね合わせの状態や確立による存在を科学的に否定する事は可能』

となります

以上が「シュレーディンガーの猫」のパラドックスを科学的方法論に則って解決した答えとなります。

 

 

いちなりSOFT